2022年3月
ロシアへの経済制裁の影響が日本の不動産、建築業界にも影響を・・・
ロシアがウクライナへと侵攻し、戦争状態となっていることは皆様ご存じの通りかと思います。
それに対し、多くの国々がロシアへの経済制裁を行っています。
中でも原油は大きく話題になりましたが、一部のマスコミでは「木材」への影響も取り上げています。
かねてから新型コロナウィルス感染拡大の影響で輸入木材価格の高騰、いわゆるウッドショックが起きていましたが、さらにここで大きな影響が出そうな見込みです。
“世界的な不足”さらに加速・・・ ロシア経済制裁で木材高騰に拍車か
(TBS NEWS)
最近、大手ハウスメーカーの坪単価がどんどん上がっていると言われていましたが、これでさらに上がるきっかけというか理由になりそうですね・・・
大手であれば木材の手当はある程度しているでしょうから、実際当面は大丈夫なのでしょうが。
地場の工務店さんなどへの影響の方が大きいのかもしれません。
続報!ウッドショックの影響はいかに。
少し前に記事にしました輸入木材の件、最近になってかなりマスコミでも取り上げられるようになりました。
同時に、不動産業界・建設業界でもその影響を耳にすることが増えてきています。
リアルに聞いた主な話は以下の通りです。
- 梁などに使う輸入木材は本当に手に入りにくい状況。
- 手に入ったとしても、価格が高騰しており非常に困っている。
- プレカット工場で注文を受け付けてくれない。
- 大手ハウスメーカーや建売業者が確保に躍起になっていて、町場の工務店まで回ってこない。
- 工期の延長というか、受注をしても着工の目途が立たない。
- 一部の地場工務店は資金繰りがかなり厳しくなる。
- 一人親方でやっているような仲間の大工から、何か仕事はないか?と連絡がくるようになった。
特に気になるのが、今まで大工さんが足りない!と言われていたのに、暇になる大工さんが出てきているということ・・・
大手ポータルサイトの調査では土地建物など不動産売買の動きは昨年よりもかなり回復してきていると言いますが、これから土地は買えても建物が建てられないという状況が発生するかもしれません。
いずれにしましても、これから建物を建てようとしている方は「ウッドショック」の動向を注視しておいた方が良いかと思います。